NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

セミナー情報

メラノソーム輸送の分子メカニズム 肌や髪の毛が黒くなる仕組み

演題 メラノソーム輸送の分子メカニズム 肌や髪の毛が黒くなる仕組み
講演者 福田 光則 教授 (東北大学大学院生命科学研究科 生命機能科学専攻膜輸送機構解析分野)
使用言語 日本語
日時 2010年7月12日(月曜日) 16:00~
場所 バイオサイエンス研究科 L12会議室
内容

肌や髪の毛の色の源であるメラニン色素は、メラノサイトと呼ばれる皮膚の基底層に存在する特殊な細胞で合成され、メラノソームと呼ばれる小胞に貯蔵されています。肌や髪の毛にメラニン色素が沈着するためには、このメラノソームが細胞内を適切に輸送されることが不可欠です。メラノソームは非常に複雑な輸送ステップを経て最終的にケラチノサイトや毛母細胞へと受け渡されます。これらの過程には真核生物に普遍的に保存された膜(小胞)輸送の制御因子、低分子量G 蛋白質Rab(ラブ)ファミリーが重要な役割を果たしています。本セミナーでは、Rab によるメラノソーム輸送の分子メカニズム解明を中心に、メラニン輸送をターゲットにした新規美白化粧品開発への取り組みなどについても紹介する予定です。

問合せ先 分子発生生物学
高橋 淑子 (yotayota@bs.naist.jp)

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