消化管感染症におけるILC2の新たな役割
- 演題
 - 消化管感染症におけるILC2の新たな役割
 - 講演者
 - 大野 博司チームリーダー(国立研究開発法人理化学研究所 生命医科学研究センター)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2018年7月6日(金曜日) 11:00~12:00
 - 場所
 - バイオ棟大セミナー室
 - 内容
 - 近年新たに見いだされた自然リンパ球(innate lymphoid cell) は、古典的なリンパ球のような抗原受容体を持たず、サイトカイン刺激に反応して素早く大量のサイトカインを分泌するリンパ球系の細胞群で有り、分泌するサイトカインの主類により ILC1~3 の 3 つのサブセットに分類される ILC2 は IL-4、 IL-5,IL-13 といった 2型サイトカインを分泌する ILCサブセットであり、寄生虫の排除やアレルギーの発症への関与が報告されている。
われわれは、腸管寄生虫感染時の ILC2 の活性化に、マスト細胞が分泌する IL-33 が重要であることを見いだした。また、胃の ILC2 は他の臓器の ILC2 と異なり、腸内細菌依存的に増加して lgA 産生に寄与すること、この ILC2 による IgA産生がピロリ菌の排除に重要であることを見いだした。 - 問合せ先
 - 分子免疫制御研究室
河合 太郎 (tarokawai@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学