セミナー情報
再構成アプローチによる維管束細胞運命制御の理解
演題 | 再構成アプローチによる維管束細胞運命制御の理解 |
講演者 | 近藤侑貴博士(東京大学大学院理学系研究科) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2017年11月2日(木曜日) 16:00~17:00 |
場所 | 大セミナー室 |
内容 | 維管束は植物の発生・成長を担う重要な組織系である。物質輸送において異なる機能をもつ木部と篩部はそれぞれ形成層と呼ばれる幹細胞群から共通して作られると考えられている。しかしながら、維管束は体の奥深くに埋め込まれ、それらの発生過程を経時的におうことは困難である。そこで私たちの研究グループでは、シロイヌナズナの葉を用いた維管束細胞誘導システム「VISUAL」を新たに構築した。VISUALにおいては、木部道管細胞だけでなく、篩管細胞も高効率かつ短期間で誘導することが可能である。私たちは、この系を用いた変異体解析やトランスクリプトーム解析から維管束分化過程における遺伝子ネットワークを明らかにしてきた。また、イメージング解析から道管細胞や篩管細胞が作り分けられるいくつかの法則性を見出した。本セミナーでは、これらのデータに加え、幹細胞の多能性にせまる新たな試みについてもあわせて紹介する。 |
問合せ先 | 植物発生シグナル 宮島 俊介 (s-miyash@bs.naist.jp) |