セミナー情報
植物感染性線虫の植物への感染機構について
演題 | 植物感染性線虫の植物への感染機構について |
講演者 | 熊本大学大学院先端科学研究部 教授 澤進一郎 |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2017年9月22日(金曜日) 16:30~17:30 |
場所 | 大セミナー室 (C109) |
内容 | 植物感染性線虫は、年間数十兆円ともいわれるほど巨大な農業被害をもたらす害虫だが、それに対抗する効果的な農薬や有用品種は、あまり開発されていない。一方、多細胞植物と多細胞動物の生物間コミュニケーションの解析にも、センチュウ感染系は良い実験系と考えられる。
私達は、そのセンチュウがどのように植物を認識し侵入するのか、また、侵入後どのように植物の仕組みを利用してセンチュウが自身の感染を成立させているのかに興味を持ち、研究を続けている。 本セミナーでは、大きく2つのトピックスを紹介する。①線虫誘引物質の解析;シロイヌナズナの種子ムシゲル、ケミカルライブラリースクリーニング、根端からの誘引物質の精製をテーマとした我々の研究結果について紹介する。②センチュウ感染時に、植物にはネコブが形成される。この形成過程では、側根形成や維管束形成に関する遺伝子群が機能する事がわかった。その根瘤形成の分子機構について、概説する。 当日はFD研修会「PBLと授業デザイン」が16時まで開催されますために、通常とは異なり16:30からの開始となります。 是非ふるってご参加ください。 |
問合せ先 | 花発生分子遺伝学 伊藤 寿朗 (itot@bs.naist.jp) |