セミナー情報
バクテリアにおけるリボソームレスキュー機構
演題 | バクテリアにおけるリボソームレスキュー機構 |
講演者 | 姫野 俵太 博士(弘前大学農学生命科学部分子生命科学科) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2017年3月21日(火曜日) 15:00~16:00 |
場所 | 大セミナー室 |
内容 | リボソーム上で行われるタンパク質合成は、様々な原因により(場合によっては計画的に)途中で中断せざるをえない状況に追い込まれることがある。例えば、mRNAが切断を受けて3’側を失うと、リボソームは終止コドンに出会うことなしにmRNAの3’末端に到達してしまう。この場合、ペプチドの解離が行われないため、リボソームはそこで立ち往生することになる。こうした状況を解消すべく、細胞はリボソームレスキュー機構(翻訳停滞解消機構)を備えている。細菌のリボソームレスキュー機構として最初に見つかったのはtmRNAとSmpBによるトランストランスレーションである。ほぼ全ての細菌はトランストランスレーション機構を必ず持っているが、それ以外にも2つのリボソームレスキュー機構が存在することが明らかになってきた。これら3種類を中心に細菌のリボソームレスキュー機構について概説する。 |
問合せ先 | 分子医学細胞生物学 末次 志郎 (suetsugu@bs.naist.jp) |