セミナー情報
植物表層微小管のマイナス端制御機構
演題 | 植物表層微小管のマイナス端制御機構 |
講演者 | 中村 匡良 博士(David Ehrhardt Lab., Carnegie Institution for Science) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2016年4月26日(火曜日) 13:30~ |
場所 | L12会議室 |
内容 | 細胞膜直下にネットワーク状に局在する植物間期微小管は、細胞壁のセルロース 微繊維の配向方向制御を介して細胞の形づくりに寄与している。そして、その表 層微小管は環境や発生過程に応答し配向を変化することが知られている。一連の 微小管動態の解析により、間期表層で新規微小管は既存の微小管上から形成さ れ、その形成部位からKATANINにより切り離されて細胞膜上を移動することが示 されている。切り離された微小管のマイナス端はプラス端に比べて安定している ことが知られているが、マイナス端を制御する詳細な分子メカニズムは未だ報告 されていない。 我々はライブセルイメージングと遺伝学的手法を用いることで、 植物特異的 な微小管付随タンパク質SPIRAL2がマイナス端動態を制御していることを明らか にした。興味深いことにSPIRAL2の機能が微小管交差部位の維持を介して、青色 光に応答した微小管配向変化において重要な役割を果たしていることが示唆され た。本セミナーではこれら最近の研究結果を紹介したい。 |
問合せ先 | 植物細胞機能 橋本 隆 (hasimoto@bs.naist.jp) |