セミナー情報
高等植物におけるNudix hydrolaseファミリーの多様な生理機能 - ヌクレオシド2 - リン酸類縁体の代謝を介した細胞応答制御 -
演題 | 高等植物におけるNudix hydrolaseファミリーの多様な生理機能 - ヌクレオシド2 - リン酸類縁体の代謝を介した細胞応答制御 - |
講演者 | 重岡 成 教授 (近畿大学農学部バイオサイエンス学科) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2010年10月29日(金曜日) 15:30~ |
場所 | バイオサイエンス研究科 大セミナー室 |
内容 | Nudix hydrolase (NUDX) は、ヌクレオシド-2リン酸類縁体 (nucleoside diphosphate linked to some other moiety X) に対して加水分解活性を持つタンパク質ファミリーであり、酸化ヌクレオチド、糖ヌクレオチド、ジアデノシンポリリン酸 (ApnA)、NADH、 CoAおよびFADなどを基質とするサブファミリーに分類される。 最近我々は、植物NUDXアイソザイムの分子特性および生理機能を明らかにしてきた(JBC,2005; PCP,2007; Plant Physiol,2008)。特に、細胞質/葉緑体型のNUDXsによるADP-ribose/NAD(P)(H) 代謝制御は、酸化的ストレス応答だけではなく、病原菌感染応答にも重要であることが示された(Plant J,2009; Plant Physiol,2009,2010)。 本セミナーでは、Nudixファミリーの生理機能について最近の知見を中心に述べる(化学と生物48,305-308,2010)。 |
問合せ先 | 植物代謝調節学 出村 拓 (demura@bs.naist.jp) |