セミナー情報
神経細胞の形態形成の仕組み
演題 | 神経細胞の形態形成の仕組み |
講演者 | 稲垣 直之 博士(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 准教授) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2014年10月23日(木曜日) 10:00~11:00 |
場所 | L12会議室 |
内容 | 神経細胞は、極性を形成し、正しい場所に軸索を伸ばして神経回路を形成する。私たちは、神経極性形成とともに時空間的に変動するタンパク質の高感度プロテオーム解析を行い、新規のタンパク質ShootinとSingarを同定した。現在、分子・細胞・発生生物学的な手法に加えて、力の計測や定量実験データに基づく数理解析を交え、ShootinとSingarおよび関連分子の機能とその分子メカニズムを解析している。その結果、「軸索伸長のための牽引力の発生と膜の供給」、「新たな細胞内分子輸送機構」、「フィードバック増殖による対称性の破れ」といった神経形態形成の基本過程を担う仕組みが見えつつある。これらの研究を今後さらに発展させることにより、細胞・組織形成の基本原理の解明や医学への貢献が期待できると考えている。 |
問合せ先 | バイオサイエンス研究科長 箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) |