セミナー情報
分子シャペロンによるポリグルタミンタンパク質の品質管理機構
演題 | 分子シャペロンによるポリグルタミンタンパク質の品質管理機構 |
講演者 | 永井 義隆 博士(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第4部 室長) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2014年11月12日(水曜日) 17:00~18:00 |
場所 | L12会議室 |
内容 | 【Abstract】 アルツハイマー病、パーキンソン病、ポリグルタミン病などの神経変性疾患は、様々なタンパク質のミスフォールディング・凝集により発症すると考えられている。我々は、分子シャペロンHsp70、Hsp40の発現や分子シャペロン誘導剤17-AAGの投与によりポリグルタミン病モデルショウジョウバエの神経変性が抑制されることを明らかにした。さらにポリグルタミン病モデルマウスに対して、Hsp40の遺伝子治療による治療効果を示したが、驚くべきことにその効果は細胞非自律的であった。本セミナーでは、分子シャペロンの細胞非自律的な作用メカニズムを紹介する。 【References】 1. Fujikake N, *Nagai Y, Popiel HA, Okamoto Y, Yamaguchi M, Toda T. Heat shock transcription factor 1-activating compounds suppress polyglutamine-induced neurodegeneration through induction of multiple molecular chaperones. J Biol Chem 283(38): 26188-26197 (2008) 2. *Nagai Y, Fujikake N, Popiel HA, Wada K. Induction of molecular chaperones as a therapeutic strategy for the polyglutamine diseases. Curr Pharm Biotechnol 11(2): 188-197 (2010) 3. Popiel HA, Takeuchi T, Fujita H, Yamamoto K, Ito C, Yamane H, Muramatsu S, Toda T, Wada K, *Nagai Y. Hsp40 gene therapy exerts therapeutic effects on polyglutamine disease mice via a non-cell autonomous mechanism. PLoS One 7(11): e51069 (2012) |
問合せ先 | 動物細胞工学 河野 憲二 (kkouno@bs.naist.jp) |