セミナー情報
VCP/p97による細胞内ATPレベルの調節機構
演題 | VCP/p97による細胞内ATPレベルの調節機構 |
講演者 | 小池 雅昭 博士(大阪バイオサイエンス研究所 システムズ生物学部門) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2014年6月4日(水曜日) 13:30~14:15 |
場所 | L13会議室 |
内容 | 飢餓条件下やストレス環境下におけるrRNA合成抑制やオートファジーの誘導はエネルギー恒常性に必要不可欠な細胞内機構である。このようなエネルギー恒常性維持機構の破綻が癌、糖尿病、神経変性疾患など様々な疾患に関与していることが示唆されている。我々の研究室では、様々なストレス応答に関与するVCP/p97の機能解析を進めてきた。最近の我々の研究により、細胞内の主要なATPaseタンパク質であるVCP/p97がリノール酸などの遊離脂肪酸との相互作用を介して局在•機能を変化させ、細胞内ATPレベルを「消費」と「合成」の両面から調節することを見出した。本セミナーではその成果について紹介したい。 【参考論文】 1. Koike M, Fukushi J, Ichinohe Y, Higashimae N, Fujishiro M, Sasaki C, Yamaguchi M, Uchihara T, Yagishita S, Ohizumi H, Hori S, Kakizuka. Valosin-containing protein (VCP) in novel feedback machinery between abnormal protein accumulation and transcriptional suppression. J. Biol. Chem. 285, 21736-21749 (2010) |
問合せ先 | 構造生物学 箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) |