セミナー情報
3次元培養系を用いた上皮形態形成の分子機構の解析
演題 | 3次元培養系を用いた上皮形態形成の分子機構の解析 |
講演者 | 梶 紀子 博士(東北大学大学院 生命科学研究科 助教) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2014年1月10日(金曜日) 15:00~15:45 |
場所 | L13会議室 |
内容 | 上皮組織は極性化した上皮細胞からなる管状の構造を形成する。低分子量G蛋白質RhoファミリーのRho, Rac, Cdc42はアクチン骨格の主要な制御因子であり、細胞の移動や接着、極性化において重要な役割を果たしている。ヒト大腸癌由来Caco‐2細胞やヒト乳腺上皮MCF‐10A細胞は細胞外マトリクス(ECM)中で3次元培養すると、上皮組織と類似したシスト構造を形成することから、私は上皮細胞の3次元倍養系を用いて上皮形態形成におけるRhoシグナル経路の役割の解析を行なってきた。本セミナーでは(1)上皮形態形成におけるCdc42によるスピンドルの配向制御機構(2)ECM硬度依存的な上皮細胞の形質転換におけるRhoGEFの関与について紹介したい。 【参考論文】 1. Jaffe, A. B., Kaji, N., Durgan, J., and Hall, A. Cdc42 controls spindle orientation to position apical surface during epithelial morphogenesis J. Cell Biol., 183, 625-633 (2008) 2. Durgan, J., Kaji, N., Jin D., and Hall, A. Par6B and atypical PKC regulate mitotic spindle orientation during epithelial morphogenesis. J. Biol.Chem., 286, 12461-12474 (2011) |
問合せ先 | 構造生物学 箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) |