セミナー情報
植物における分化多能性とパターン形成の制御機構
演題 | 植物における分化多能性とパターン形成の制御機構 |
講演者 | 中島 敬二 博士(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 准教授) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2013年12月13日(金曜日) 10:00~11:00 |
場所 | L13会議室 |
内容 | 種子植物のからだは、受精卵からの複雑なパターン形成で作られる。たった一つの細胞から如何にして複雑な個体が作られるのか、これは発生生物学における究極の研究課題の1つである。植物には動物には見られない独特の制御因子や細胞間情報伝達経路が存在し、これらが様々な発生局面で中心的な役割を果たしている。このような発生制御系の鍵因子を同定し、その作用機序を詳細に解明するためには、事象ごとに最適化された変異体スクリーニングや精密にデザインされた形質転換植物体を駆使して研究を進める必要がある。本セミナーでは、シロイヌナズナの胚や根の発生制御機構について、我々の研究グループの最近の成果を紹介するとともに、今後の研究の方向性や課題について議論したい。 【参考論文】 • Waki et al. "A GAL4‐based targeted activation tagging system in Arabidopsis thaliana" Plant J. 73, 357‐367. (2013). • Waki, et al. "The Arabidopsis RWP‐RK protein RKD4 triggers gene expression and pattern formation in early embryogenesis." Curr. Biol . 21, 1277‐1281 (2011). • Miyashima, et al. "Non‐cell‐autonomous microRNA165 acts in a dose‐dependent manner to regulate multiple differentiation status in the Arabidopsis root." Development. 138, 2303‐2313 (2011). |
問合せ先 | 構造生物学 箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) |