セミナー情報
腫瘍-免疫細胞クロストークを介した発がん活性・治療応答制御の分子基盤
演題 | 腫瘍-免疫細胞クロストークを介した発がん活性・治療応答制御の分子基盤 |
講演者 | 地主 将久 博士(北海道大学遺伝子病制御研究所 附属感染癌研究センター 准教授) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2013年11月21日(木曜日) 15:00~16:00 |
場所 | L12会議室 |
内容 | 腫瘍内免疫細胞が発がん活性に果たす役割が近年注目されているが、その分子メカニズムについては未知の部分が多い。我々は、腫瘍内免疫細胞による発がん制御機構として、腫瘍内ミエロイド細胞に特異的な因子群の同定とその機能解析を通して、特にそれらが抗がん療法への治療応答性に与えるインパクトを明らかにしてきた。たとえば、TIM‐3による自然免疫シグナル抑制や、TIM‐4による抗原提示応答の抑制を介した免疫寛容が、抗がん剤による抗腫瘍応答の抑制に重要な役割を担うことを同定してきた。本セミナーではこれらの成果と併せて、今後の研究の展開として、腫瘍内免疫細胞の特性解明に向けた先端的研究や、創薬開発に向けた取り組みを含め紹介したい。 【参考論文】 1. Jinushi M, et al. PNAS, 108: 12425‐12430, 2011 2. Chiba S, Jinushi M, et al., Nature Immunology, 13: 832‐842, 2012 3. Baghdadi M, Jinushi M, et al. Immunity, in press |
問合せ先 | 構造生物学 箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) |