NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

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植物微生物相互作用の病原型と共生型を決定する分子基盤解明に向けて

演題 植物微生物相互作用の病原型と共生型を決定する分子基盤解明に向けて
講演者 晝間 敬 博士(マックスプランク研究所 植物・微生物相互作用部門)
使用言語 日本語
日時 2013年8月27日(火曜日) 13:30~14:30
場所 L12会議室
内容
植物と微生物の相互作用には病原型と共生型が存在するが、その違いを生み出す分子機構についてはほとんど理解されていない。私達はこれまでに、病原型および共生型のコレトトリカム属糸状菌とシロイヌナズナを用いて分子遺伝学的研究を行ってきた。病原型菌に関しては、非宿主植物との相互作用に焦点をあて、病原型菌に対して発揮される植物免疫経路を明らかにしてきた。共生型菌に関しては、植物根に無病徴感染し、リンなどの栄養不足時に植物成長を促すことを発見している。現在、病原型菌と共生型菌の比較ゲノム解析を行っており、その結果から両関係では、エフェク
ターなどを介した植物免疫制御様式が異なっていると推定している。両相互作用型における植物免疫応答の制御の実態を分子レベルで比較解析する方策を述べたい。
【参考論文】
1. Hiruma et al. (2013) Proc Natl Acad Sci U S A, 110, 9589‐9594.
2. Hiruma et al. (2011) Plant J, 67, 980‐.992.
3. Hiruma et al. (2010) Plant Cell. 22, 2429‐2443.
問合せ先 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)

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