セミナー情報
small RNAによるマウス生殖細胞形成制御
演題 | small RNAによるマウス生殖細胞形成制御 |
講演者 | 渡部 聡朗 博士(イェール大学医学部 Postdoctoral fellow) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2013年2月14日(木曜日) 13:00~14:00 |
場所 | L13会議室 |
内容 | 生殖細胞形成は次世代を残すために必要なプロセスである。そこでは、減数分裂、形態変化およびゲノム構造の変換がおこり、その過程で遺伝子発現が大きく変化する。私達はマウスの生殖細胞から、内在性siRNAとpiRNAとよばれるsmall RNAを見つけ、その機能および経路の解析に取り組んでいる。本セミナーでは、遺伝子発現調節を中心にsmall RNAが生殖細胞形成においてどのような働きをしているのかを紹介する。small RNAの経路は、レトロトランスポゾンや偽遺伝子といったゲノム上のjunk配列が巧みに利用し遺伝子発現を制御している。また、興味深いことに、piRNAはRNAレベルの制御のみならずDNAメチル化などクロマチンの修飾にも関わっている。その詳細な分子機構は不明だが、今後明らかにしていく予定である。 参考文献 Watanabe et al., 2011, Science, 332, 848‐852. Watanabe et al., 2011, Dev. Cell, 20, 364‐375. Watanabe et al., 2008, Nature, 453, 539‐543. Watanabe et al., 2006, Genes Dev., 20, 1732‐1743. |
問合せ先 | 分化・形態形成学 横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) |