セミナー情報
細胞ストレス(デンジャーシグナル)の認識による植物免疫の制御
演題 | 細胞ストレス(デンジャーシグナル)の認識による植物免疫の制御 |
講演者 | 西條 雄介 博士(マックスプランク植物育種学研究所プロジェクトリーダー) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2013年1月29日(火曜日) 09:30~10:30 |
場所 | L13会議室 |
内容 | 植物は、病原体に対しては効果的に防御応答を発動して侵入・増殖を防ぐ一方で、植物組織内に棲む非病原性の内生菌を寛容する。この基盤として、微生物特有の分子構造(MAMP)に加えて、病原体が引き起こす細胞ストレス(デンジャーシグナル)を認識することの重要性が推察される。私たちはシロイヌナズナの内生ペプチドPep・膜レセプターPEPRを介したデンジャーシグナル系に着目し、MAMPレセプター系との相互作用や植物免疫の制御に果たす役割を明らかにしてきた。その仕組みの一端に迫るこれまでの研究成果を紹介するとともに、将来的に細胞の危機応答が植物免疫ひいては植物の環境応答を最適化する仕組みの解明を目指す上でいくつかの新しい試みを提案したい。 参考文献 1. Lu et al. (2009) Proc Natl Acad Sci U S A, 106, 22522‐22527. 2. Saijo et al. (2009) EMBO J, 28, 3439‐3449. 3. Serrano et al. (2012) Plant Physiol. 158, 408‐422. |
問合せ先 | 分化・形態形成学 横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) |