セミナー情報
立体構造から見た植物花成ホルモン(フロリゲン)の花成制御機構
演題 | 立体構造から見た植物花成ホルモン(フロリゲン)の花成制御機構 |
講演者 | 大木 出 博士(生体高分子構造学研究室) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2013年1月28日(月曜日) 15:00~16:00 |
場所 | L13会議室 |
内容 | フロリゲンは植物において花を咲かせる植物ホルモンであり、日長や温度に応じて葉で合成され芽の先端(茎頂)へ移動して花成を誘導する。しかし、フロリゲンが茎頂で実際に花成を誘導する分子機構はほとんど分かっていなかった。 我々はイネのフロリゲンと花成制御因子群の詳細な相互作用解析を行うことで、14-3-3と呼ばれる蛋白質が茎頂細胞内でフロリゲンの受容体として働いている事をつきとめた。さらにフロリゲンと受容体を含む複合体、「フロリゲン活性化複合体」の立体構造を決定し、花成誘導の分子機構を明らかにする事に成功した(Taoka, Ohki, Tsuji et al., Nature 2011)。セミナーではフロリゲンによる花成抑制も含めた花成制御機構の新たな全体像について構造モデルより議論したい。 参考論文 Taoka et al. Nature, 2011. 476, 332‐335. Ohki et al. Biochim Biophys Acta, 2011. 1814, 345‐354. |
問合せ先 | 分化・形態形成学 横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) |