セミナー情報
植物生殖過程でのエピジェネティックな非対称性
~そのメカニズムと生物学的意義~
演題 | 植物生殖過程でのエピジェネティックな非対称性 ~そのメカニズムと生物学的意義~ |
講演者 | 木下 哲 博士(GCOE植物生殖遺伝学研究グループ 准教授) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2012年3月5日(月曜日) 17:30~18:30 |
場所 | L12会議室 |
内容 | DNAの塩基配列以外にも遺伝情報が存在することが明らかになるにつれ、動・植物を問わず、様々な研究分野において「エピジェネティクス」という言葉が見かけられるようになってきた。このことは植物の生殖研究においても例外ではないばかりか、古くからそのモデルとしての役割を果たしてきている。その一つの例が、ゲノムインプリンティングを含めた胚乳組織でおこるエピジェネティックな現象である。 我々はこれまでに、植物の生殖過程において、エピジェネティックな情報がどのように書き換えられ制御されるのか、また、そのことによって規定される生命現象が何であるかを問うてきた。シロイヌナズナ遺伝学を発端としたDNA脱メチル化機構の解析、栽培イネと野生イネ間の胚乳での生殖隔離機構におけるゲノムインプリンティングの果たす役割など、その理解のための研究材料・方法論ともに今日では幅広いものが必要となってきている。本セミナーでは、当研究室の最近の研究進捗状況とこれからの研究展開を紹介する。 Ikeda Y. et al., (2011) Developmental Cell. Ohnishi T. et al., (2011) Plant & Cell Physiology Ishikawa R. and Ohnishi T. et al., (2011) Plant Journal |
問合せ先 | 分化・形態形成学 横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) |