セミナー情報
二次細胞壁形成制御機構に関する解析
演題 | 二次細胞壁形成制御機構に関する解析 |
講演者 | 中野 仁美 博士(日本植物燃料株式会社) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2012年1月31日(火曜日) 17:00~18:00 |
場所 | 大セミナー室 |
内容 | 地上最大のバイオマス供給源の樹木では、光合成によって同化したCO2を肥厚した二次細胞壁として貯蔵する。近年、樹木二次壁は、食糧と競合しないバイオマス資源として注目を集めており、地球生態系全体のシンク機能に加えて産業資源としての役割も期待される。本研究では、シロイヌナズナの道管形成における二次壁の形成制御に焦点を当て、転写因子MYB46とMYB83が、道管形成のマスター因子VND7の制御の下、冗長的に二次壁形成の制御を行っていることを明らかにした。さらに、BY-2細胞を道管細胞へと分化誘導させるシステムを構築し、二次壁合成を担う酵素タンパク質の生化学的解析の基盤整備に取り組んでいる。以上解析より得られた結果をもとに、樹木バイオマス資源改変について議論したい。 |
問合せ先 | 分化・形態形成学 横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) |