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バイオサイエンス研究科植物分子遺伝学研究室島本 功教授が2012年秋の紫綬褒章を受章
バイオサイエンス研究科植物分子遺伝学研究室教授の島本功先生が、2012年秋の紫綬褒章を受章されました。ここに先生のご研究の内容をご紹介してお祝いしたいと思います。
島本先生は70年以上の間、「幻の植物ホルモン」と呼ばれていた花成ホルモン(フロリゲン)の正体を、分子生物学的手法を用いて突き止めることに成功しました。この発見は2007年の朝日新聞10大科学ニュースとして山中先生のiPS細胞樹立成功とともに選ばれました。さらに、フロリゲンが花を作る組織に輸送されて機能を発揮するためのフロリゲン受容体を発見し、植物が花芽を形成するメカニズムの根幹を明らかにしました。
これらの研究成果は自在に花を咲かせる技術の開発に直接つながるものであり、将来的には食糧生産、バイオ燃料増産への応用が期待されています。
これらのご業績によって、島本先生は文部科学省科学技術政策研究所から「ナイスステップな研究者2011」として選定されていました。
バイオサイエンス研究科長
横 田 明 穂
(2012年11月05日掲載)