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バイオサイエンス研究科初代教授で元学長の山田康之先生と
遺伝子教育研究センター元教授の山中伸弥先生が2012年度文化勲章ダブル受章
本研究科形質発現植物学講座の初代教授で、1997年度~2000年度に学長として本学の基礎を構築して下さった山田康之先生と、1999年に遺伝子教育研究センター助教授として赴任し教授に昇進後京都大学に移籍した山中伸弥先生のお二人が、2012年度の文化勲章のご受章が決まりました。これまでバイオサイエンス研究科と遺伝子教育研究センターの教授総数 35人の内から2人の文化勲章受章者を出したことになります、それもダブル受章でした。このお二人の先生方のご受章を心からお慶びし、先生方のご業績をご紹介します。
山田康之先生は、植物組織培養技術をいち早く植物遺伝子の機能解析に用いる先駆的な基礎研究を展開するとともに、同技術を発展させ植物バイオテクノロジーの基盤を確立することに大きく貢献してきました。特に、培養したイネ細胞から個体再生を世界で始めて成功させ、植物培養細胞の大量培養系を用いて染料やアルカロイドなど効率的に生産し、さらに、これら有用天然物の生合成機構を解明するなど、独創的なご研究業績を挙げていらっしゃいます。
山中伸弥先生は神戸大学医学部を卒業の医学博士です。1999年本学に赴任以来、医療に役立つ生物学研究を目指し、見事にiPS細胞系の樹立に成功しました。この成果が評価されて2012年のノーベル賞生理学・医学賞の受賞が決まりました。この研究成果の基盤は本研究科での先生の発想によって生まれた全くの日本発のものです。
バイオサイエンス研究科長
横 田 明 穂
2012年文化勲章親授式で談笑する山田康之元学長と山中伸弥先生
(朝日新聞2012年11月4日 社会面(32面)より許可を得て転載)
(2012年11月05日掲載)