NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

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UCDオンラインジャーナルセミナーを開講しました

バイオサイエンス領域と米国のカリフォルニア大学デービス校(UCD)は、遠隔会議システムを利用したジョイントジャーナルセミナーを、毎年1月から3月に開講しています。今年度は、バイオサイエンス領域から9名の大学院生や研究生が、またUCDからは7名のPhDコース学生が参加しました。8回のセミナーを通じて毎回2名の学生がリーダーとなって植物科学に関する最新の原著論文の内容について討論しました。参加した学生全員が共同で実験データを解釈し、提示された結論の妥当性について議論しました。双方の大学の教員が交代でメンターとなり議論を補助しました。

本年度は、新型コロナウィルスのパンデミックにより本学の講義の大部分がオンラインやアーカイブ形式となりましたが、本講義は既に過去8年間にわたってオンライン形式で行ってきたため大きな変更は必要なく、例年通り開講することができました。遠隔会議システムを利用した海外の大学との共同授業は、わずか1年前にはごく稀なケースでしたが、その後のコロナウィルスのパンデミックにより、世界中の大学教育が大きな転換を迫られ、今では海外の有名大学の講義がライブやアーカイブで視聴できるようになっています。

本講義についても、昨年度まではポリコムシステムで2つの大学の講義室を結んでいましたが、本年度はZoom Meetingを利用することで、教員や学生が好きな場所から個別に参加できるようになりました。また本年度は一部のセミナーに国際基督教大学の教員と学生がオブザーバーとして参加しましたが、このような要請に容易に対応できるのもオンライン講義ならではの利点です。一方で、海外大学との共同授業で真に重要なのは、使用する会議システムではなく、2か国の学生の協働を促すためのフォーマットです。これについては過去8年の経験を通じてほぼ確立されており、今回の講義も双方の学生にとって有意義な時間になったことと思います。

(2021年03月12日掲載)

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