山口 暢俊 准教授
ご自身の研究内容やその面白さについて教えてください。
環境に応答して、植物は形や適応能力を自在に変えることができます。この植物らしさに注目して、その背後にある仕組みを研究しています。形や適応能力の変化が現れる前に、遺伝子の発現様式がプログラムされます。遺伝子発現の様式が、いつ・どこで・どのように変化するのか?を分子遺伝学・生化学・バイオインフォマティクスを用いて解き明かします。
研究現場の苦労や楽しみについて教えてください。
遺伝子発現の様式が、いつ・どこで・どのように変化するのか?を解析するのが、楽しみであり、苦労です。遺伝子発現を調べる場所や時間を間違ってしまうと、形や適応能力の変化から予想される結果とは一致しません。実験手法や材料を変えて何度も挑戦し、最後に成功するのが楽しいところです。
期待される成果や社会的意義について教えてください。
植物の形や適応能力を変える仕組みを知ることが、その人為的な操作への第一歩です。得られた成果が、大きな実をつける植物や温暖化にも耐えられる植物を作ることに発展し、持続可能な社会を実現すること繋がっていくことを期待しています。
これから受験する学生へ一言応援メッセージ
「大学で学んだことを使って、一緒に未知の課題に取り組んでみませんか?」
大学院では、これまで誰も知らないことを明らかにする研究をします。大卒の学歴を使って就職するのと同じように、大学で学んだ知識を使って大学院で新しい発見をするのも1つの有意義な生き方です。
研究室を志望するにあたり、勉強をする上で、おすすめのサイト、本、総説などを教えてください。
繰り返す猛暑に植物が適応する仕組みを発見
https://bsw3.naist.jp/research/index.php?id=2317
リフレッシュ方法は何ですか?
犬と一緒に高原の山小屋や海辺のホテルでゆっくり過ごすこと。