峠 隆之 教授
ご自身の研究内容やその面白さについて教えてください。
自然界に広く存在する植物二次(特化)代謝物の構造多様性を解析し、オミクス統合解析や種間比較解析などを駆使して、有用代謝物の産生に関わる遺伝子群の探索および新規機能の解明を行っています。植物の二次代謝は、化学構造や生物活性に多様性があり、新しい発見ばかりで楽しいです。
研究現場の苦労や楽しみについて教えてください。
解析データが複雑な場合が多いので、多角的な視点と柔軟な思考が必要となることが多いです。様々な植物や作物を育てて解析するので、色々な植物の生長を見ることができて楽しいです。
期待される成果や社会的意義について教えてください。
研究成果は有用代謝物産生機能付加育種への応用や、新しい活性物質の発見など、様々な応用が可能です。
これから受験する学生へ一言応援メッセージ
職員・スタッフは以前まで国外国内の研究所に勤めていました。研究所のような国際色豊かな研究・教育現場での指導経験は、当初は問題点なども見つかることもありますが、解決しながら対応してきました。この経験は、将来海外の大学研究機関や企業もしくは国際企業での活躍を志す学生の皆さんが多く集まる奈良先端大で伝えいければと考えています。
研究室を志望するにあたり、勉強をする上で、おすすめのサイト、本、総説などを教えてください。
- Fernie AR., Tohge T. (2017) The genetics of plant metabolism. Annual Review of Genetics, 51, 287-310.
- Tohge T., Watanabe M., Hoefgen R., Fernie AR. (2013) The evolution of phenylpropanoid metabolism in the green lineage. Critical Reviews in Biochemistry and Molecular Biology, 48, 123-152.
- Tohge T., Fernie AR. (2010) Combining genetic diversity, informatics, and metabolomics to facilitate annotation of plant gene function. Nature Protocols, 5, 1210-1227.
リフレッシュ方法は何ですか?
コーヒーを飲むこと