植物のホウ素輸送の制御と感知
- 演題
 - 植物のホウ素輸送の制御と感知
 - 講演者
 - 藤原 徹 教授(東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命化学専攻)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2014年9月24日(水曜日) 15:30~17:30
 - 場所
 - 大セミナー室
 - 内容
 - ホウ素は植物の必須元素であり、細胞壁のペクチンと結合する。植物のホウ素の輸送体は大きく分けて二つのタイプBORsと NIPsから構成される。BORsは排出型輸送体でNIPsは拡散促進型の輸送体である。シロイヌナズナではホウ素を輸送するBORは7 種類、NIPは2種類知られている。これらの輸送体はホウ素栄養条件に応じて異なる制御機構で制御され、その制御の結果ホウ素輸送が変化 する。ホウ素輸送が変化することで植物体内のホウ素濃度が変化し、輸送に影響を及ぼす。このような反応にはホウ素濃度の感知が起こる必要 がある。本発表ではこれらの過程を概説するとともに、最近のリボソーム-RNA複合体を介したホウ素感知に関する研究や輸送の数理モデル 化の研究の現状についてお話ししたい。
 - 問合せ先
 - 植物免疫学
西條 雄介 (saijo@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学