サイトカイニンシグナルによる細胞周期の相転換機構
- 演題
 - サイトカイニンシグナルによる細胞周期の相転換機構
 - 講演者
 - 高橋 直紀 博士(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 植物成長制御)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2013年5月24日(金曜日) 10:30~11:30
 - 場所
 - L12会議室
 - 内容
 - 植物の器官発生には、メリステムでの新しい細胞の生産と、その後の細胞成長、分化が体系的に起こることが必須となる。メリステムでの細胞増殖は、染色体複製と細胞分裂が繰り返し起こる細胞分裂サイクルを経て行われる。一方で、多くの被子植物における細胞成長は、主に細胞分裂を行わずに染色体複製だけを繰り返すエンドサイクルを経て行われる。したがって、細胞分裂サイクルからエンドサイクルへの細胞周期の相転換は、メリステムの形成と維持、さらには器官形成に重要となる。本セミナーでは、サイトカイニンシグナルが根端メリステムでの細胞周期の相転換に関わることを紹介する。さらに、植物ホルモン(オーキシン、サイトカイニン)間のクロストークによる適切な根端メリステムの形成、維持機構についても議論したい。
 - 問合せ先
 - 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学