質量顕微鏡によるイメージングについて
- 演題
 - 質量顕微鏡によるイメージングについて
 - 講演者
 - 矢尾 育子 博士(関西医科大学医学部医化学講座 講師)
 - 使用言語
 - English
 - 日時
 - 2012年9月14日(金曜日) 16:00~17:00
 - 場所
 - 大セミナー室
 - 内容
 - 質量分析技術が生物試料に応用されるようになり、生体高分子の解析が飛躍的に進んだ。現在では、生体分子の解析に無くてはならない技術となっている。これまでの質量分析では、本来その解析対象となる生体試料を分離・精製しなければならず、必然的に目的物質の組織細胞内分布や局在という位置情報が失われてしまうという弱点が残されていた。
この問題に対し、二次元レベルでの質量分析を可能にすべく開発された装置が質量顕微鏡である。イメージング質量分析(imaging mass spectrometry:IMS)は、組織切片上の任意部位をイオン化し、次にこれを飛行時間型質量分析計(TOF-MS)で分析するという原理に基づいている。この手法では、生体組織の切片上において、数千点に及ぶ質量分析を行う膨大な情報から任意の分子情報のみを選択的に解析し、分布強度をプロットすることで分子の分布を画像化することができる。この手法を用いた解析例も合わせてご紹介したい。 - 問合せ先
 - 分子神経分化制御
中島 欽一 (kin@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学