出芽酵母の小胞体膜タンパク質の新しいはたらき
- 演題
 - 出芽酵母の小胞体膜タンパク質の新しいはたらき
 - 講演者
 - 依田 幸司 教授(東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2012年3月13日(火曜日) 14:00~15:00
 - 場所
 - 大セミナー室
 - 内容
 - 出芽酵母は、古来より醗酵醸造分野で有用な微生物として利用され、また生化学・遺伝学における真核生物の優れたモデル細胞としても永らく研究されてきた。真核生物で最初に全ゲノム塩基配列が明らかにされ、他生物のポストゲノム解析の先導役として様々な解析が進んだ。もう知り尽された生物のようであるが、まだ機構が知れない現象や、機能が分からない遺伝子産物が残されており、それぞれ個別の解析が必要である。
タンパク質や脂質の小胞輸送の入り口である小胞体の膜タンパク質にも、そのようなものがある。Svp26は、精製ゴルジ体コンパートメントの膜タンパク質中に発見し、Keg1は、機能未知だが遺伝子破壊が致死になる必須膜タンパク質のひとつとして解析を始め、私たちの研究室で新しいはたらきが明らかになってきたものである。
セミナーでは、これまでの研究の経緯(1-4)を紹介し、最近得られた成果について議論したい。
(1)Inadome et al. 2005, MCB 25:7696-7710,
(2)Noda and Yoda. 2010, JBC 285:15420-15429,
(3)Nakamata et al. 2007, JBC 282:34315-34324,
(4)Kurita et al. 2011, JBC 286:7429-7438. - 問合せ先
 - 動物細胞工学
河野 憲二 (kkouno@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学