茎頂分裂組織の形成メカニズム
- 演題
 - 茎頂分裂組織の形成メカニズム
 - 講演者
 - 相田 光宏 博士(GCOE形態統御機構研究グループ 准教授)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2012年3月5日(月曜日) 16:30~17:30
 - 場所
 - L12会議室
 - 内容
 - 幹細胞の形成と維持は、多細胞体が秩序だった形態をつくるために重要なプロセスである。ここでは、未分化なまま継続して増殖する性質を細胞に付与すると共に、無秩序な細胞増殖を抑制することが要求される。私たちは、被子植物であるシロイヌナズナの茎頂分裂組織をモデルに、植物における幹細胞の形成・維持メカニズムの研究を進めてきた。茎頂分裂組織は中央部に多能性の幹細胞を含んだ微小組織で、盛んに細胞分裂を行うことで葉や花器官の原基を茎の先端部に次々と付け加えていく。本セミナーでは、分裂組織の形成時に細胞増殖と器官分化のバランスがいかに保たれているか、そして分裂組織から形成される原基のアイデンティティーがどのように決定されるのか、といった問題に対する我々の近年の取り組みを紹介する。
参考文献
1. Takeda S et al. (2011), Plant J 66: 1066‐77.
2. Takeda S and Aida M (2011), J Plant Res 124: 211‐9
3. Takano S et al. (2010), Plant Cell Physiol 51: 621‐34.
4. Karim MR et al. (2009), Plant Cell 21: 1360‐72. - 問合せ先
 - 分化・形態形成学
横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学