セミナー情報
ゲノム安定性と発がん、老化の制御
演題 | ゲノム安定性と発がん、老化の制御 |
講演者 | 関口 睦夫 教授(福岡歯科大学・先端科学研究センター長) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2011年6月6日(月曜日) 13:30~14:30 |
場所 | L12会議室 |
内容 | ゲノムを安定に維持することは生物にとって必須であり、そのため生物は精緻なDNA複製装置に加え、傷をうけたDNAを修復したり、さらにDNAに傷をもつ細胞を排除するアポトーシスの機構を備えている。それらの機構の実体を明らかにし、その上にたって発がんや老化を抑える手だてを考えることは、現在生命科学の重要な課題の一つである。分子生物学を中心とするこれまでの研究の結果、その道筋は大よそみえてきたような気がするが、それを実体として把握するにはなお道遠しというのが現状である。 私はDNA修復の研究から始めて突然変異の制御の問題へと研究を進め、最近ではRNAの傷やそれを認識するタンパク質の働きに興味をもって研究を続けて いる。これまで自分がたどってきた道をふり返りながら、発がんや老化を抑える仕組みをどのようにして明らかにするか、今後の展望について述べたい。 〔参考〕 M. Sekiguchi (2006) A quest to understand molecular mechanisms for genetic stability. DNA Repair, 5, 750-758. M. Sekiguchi (2006) Molecular devices for high fidelity of DNA replication and gene expression. Proc. Japan Acad. Ser. B, 82, 278-296. |
問合せ先 | 原核生物分子遺伝学 真木 寿治 (maki@bs.naist.jp) |