研究成果の紹介
動物細胞工学研究室の山本洋平さん、木村太地さん(現・UHA味覚糖株式会社)が2010年度日本細胞生物学会CSF論文賞を受賞しました
動物細胞工学研究室の山本洋平さん、木村太地さん(現・UHA味覚糖株式会社) が2010年度日本細胞生物学会CSF論文賞を受賞しました。CSF論文賞とは英文学術誌“Cell Structure and Function”において当該年一年間に掲載された原著者論文の中から、学術誌上最もすぐれた論文一編にCSF Awardを贈呈される賞です。
山本洋平さんの受賞コメント
このたびはこのような素晴らしい賞を頂きとても光栄に思います。そして、この研究を遂行するにあたり、共著者の木村太地博士には大変お世話になりました。この場を借りて深く感謝申し上げます。また、共同研究者の、門倉広博士、竹内雅人博士、桃原淑さん、木俣行雄准教授、そして、河野憲二教授に感謝致します。私が研究を行っている細胞内異常タンパク質の分解機構はまだよく分かっていません。これからさらに、研究に励みこの現象のメカニズムを明らかにしていきたいと思います。
受賞内容
細胞内において正しく折り畳まれず、構造異常になったタンパク質は恒常的に分解されています。しかし、小胞体で折り畳まれ、細胞表層へと輸送される膜タンパク質が細胞内において、どのようなメカニズムで分解されるかはよく分かっていません。今回の論文によって、小胞体膜に生じた構造異常膜タンパク質が新規小胞体膜因子DNAJB12によって分解促進されることを明らかにしました。
(2011年08月22日掲載)