研究成果の紹介
器官発生工学研究室の由利俊祐助教が「第24回日本異種移植研究会」において「優秀賞」を受賞
器官発生工学研究室の由利俊祐助教が「第24回日本異種移植研究会」において「優秀賞」を受賞しました(令和4年2月26日)。
受賞のコメント
この度は、第24回日本異種移植研究会において、優秀賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。この賞を頂くにあたり、昨年度、修士の学生として卒業した村瀬勇気君の本研究への貢献に特に感謝したいと思います。今後も、更なる研究の発展を目指して、邁進してまいります。
受賞内容
「胚盤胞補完法によるマウス体内におけるラット多能性幹細胞由来の肺の作製」
本研究では、肺移植のドナー臓器不足を解消する方法として、臓器欠損モデル動物の初期胚へ野生型の多能性幹細胞を注入して、多能性幹細胞由来の臓器を作り出す方法である『胚盤胞補完法』に着目しました。肺欠損マウスモデルを作製し、同種間による解析で多能性幹細胞由来の肺を作製するために必要な条件を調べ、最終的に異種であるラット胚性幹細胞 (ES細胞) 由来の肺をマウス体内で作製することができました。今後は、異種大型動物の初期胚を用いて、ヒト多能性幹細胞由来の肺を作製する研究への発展が期待されます。
日本異種移植研究会
http://square.umin.ac.jp/xeno/
【器官発生工学】
研究室紹介ページ:https://bsw3.naist.jp/courses/courses214.html
研究室ホームページ:https://bsw3.naist.jp/isotani/
(2022年03月11日掲載)