研究成果の紹介
バイオサイエンス研究科植物科学研究教育推進ユニット(平成17年度~21年度)、植物グローバル教育プロジェクト(平成22年度~平成26年度)の教育活動が公益財団法人日本植物学会の平成26年度特別賞を受賞
バイオサイエンス研究科植物科学研究教育推進ユニット(平成17年度~21年度)、植物グローバル教育プロジェクト(平成22年度~平成26年度)の教育活動が公益財団法人日本植物学会の平成26年度特別賞を受賞しました。
バイオサイエンス研究科における教育の取り組み(植物科学研究教育推進事業、平成17年度~21年度 http://bsw3.naist.jp/plantunit/index.html、植物グローバルトップ教育推進プログラム、平成22年度~平成26年度 http://bsw3.naist.jp/plantglobal/index.shtml)が、平成26年度公益財団法人日本植物学会(http://bsj.or.jp/index-j.php)の特別賞を受賞しました。日本植物学会の特別賞は、植物科学や日本植物学会の発展に貢献した個人または団体を、活動の形や活動する分野、年齢を問わずに広い視野から顕彰し、様々な方面から植物科学の活性化を図ることを目的として授与されるものです。今回は、奈良先端大バイオサイエンス研究科における10年に渡る最先端研究技術教育の取り組みと、若手研究者間のネットワーク形成への寄与が評価されての受賞となりました。
受賞内容
植物科学研究教育推進事業(平成17~21年度)、「植物グローバル教育プロジェクト」(平成22~26年度)は、バイオサイエンス研究科研究科長を責任者として、研究科内の、国内植物科学のレベルアップに必要不可欠な最先端技術「ゲノム・トランスクリプトーム解析技術、タンパク質複合体精製技術、プロテオーム解析技術、イメージング解析技術など」における新技法開発を進めるとともに、全国から公募した植物科学系大学院生にそれらの体系的かつ総合的な教育を行いました。これらの最先端技術は、機器が高額であることや扱うことができる経験者が少ないことから、個別の大学研究室では体系的な教育を行い、それを研究に活かすことは難しい面があります。参加者には、通年の懇切丁寧な技術指導を行うとともに、若手研究者が主体となったシンポジウム、ワークショップを定期的に開催し、参加者間での交流とネットワーク形成の促進の場を提供しました。本教育プロジェクトを通じて、若手研究者および大学院生の先端的研究技術の向上・普及とともに、ネットワークの形成に大きく寄与しました。これまでの活動を顕彰するとともに、今後継続した活動を支援するうえで、植物学会特別賞が相応しいものとして高く評価されました。
受賞コメント
植物科学研究教育推進事業、植物グローバルトップ教育プログラムでは、研究科の皆さんのご協力のもと、これまで10年近く本学バイオサイエンス研究科における教育事業を続けてきました。これらのプログラムにおいて最先端研究技術の教育を受けた学生は、これまでに述べ200名以上にのぼります。初期の参加学生の中には、既に助教・准教授のポジションを得ている人たちもおり、それら学生さんの中でネットワークが形成されています。この教育事業を、歴史ある植物学会の特別賞という形で評価していただき、本当に嬉しく思っています。
(2014年10月06日掲載)