NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

イベント・ニュース

6月10日「酵母ユビキチン研究会」を開催いたします。

来る6月10日(火)に下記の通り「酵母ユビキチン研究会」を開催いたします。
事前登録は不要、参加費は無料です。皆様、奮ってご参加下さい。
なお、本セミナーは、公益社団法人日本農芸化学会関西支部提案公募事業として実施されます。

Yeast Ubiquitin Meeting will be held on Tuesday, June 10, as follows. The registration in advance is not necessary. The fee is free. Your Participation is greatly appreciated.

Please note that this meeting will be given in Japanese.

開催要項
日時
Date
2016年6月10日 (木) 16:00〜18:00
Tuesday, June 10, 2014.  16:00〜18:00
場所
Venue
バイオサイエンス研究科 L13会議室
Seminar Room L13
Flyer
PDFファイル (208KB)
プログラム
時間 内容
16:00 〜 髙木 博史(奈良先端大・バイオ)
酵母ユビキチンリガーゼ Rsp5 のストレス下における機能解析とその応用

ここ10年 Saccharomyces cerevisiae の生存に必須である HECT 型ユビキチンリガーゼ Rsp5 を介した新しいストレス応答機構に着目した研究を行っており、Rsp5 が異常タンパク質の修復や分解に関与するモデルを提唱し、解析を進めてきた。今回、Rsp5 の機能解析を始めるきっかけ、および Rsp5のストレス下における機能に関する最新の知見(細胞膜タンパク質の品質管理機構、WW ドメインが有する基質認識の特異性・多様性など)について紹介する。
16:40 〜 木村 賢一(岩手大・農)
遺伝子変異酵母株を用いて得られたバイオプローブと
  酵母ユビキチンリガーゼ変異株を利用したアッセイ系の構築


遺伝子変異酵母株(zds1Δ erg3Δ pdr1/3Δ株とcdc2-1 rad9Δ株)を用いて、琥珀と山菜より新規の抗アレルギー物質と抗がん物質を見出した。次に、ユビキチンリガーゼに関わる遺伝子変異酵母rsp5A401E 株を用い、高温と AZC ストレスによる増殖阻害を回復させる活性を検出するアッセイ系を検討し、前者からはカルシニューリン阻害剤(免疫抑制剤)、後者からは電子伝達系複合体Ⅲ阻害剤(農薬)が得られた。2種の異なるストレスでの反応の違いが興味深い。
17:20〜 小原 圭介(北海道大院・薬)
細胞膜の裏表を感知する仕組みとユビキチン化を介したシグナル伝達

真核生物の細胞膜脂質二重層では、外層(細胞外側)と内層(細胞質側)で脂質組成が異なっている。私達は、この様な「脂質非対称」の状態を感知するセンサータンパク質を同定した。そのセンシング機構とユビキチンを介したシグナル伝達機構について紹介する。また、このシグナル経路によって発現が誘導される因子を探索し、脂質の内外層間移動を行う新しいタイプの脂質反転酵素(フロッパーゼ)の候補を見出したので紹介する。

【お問い合わせ先】
  奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 渡辺 大輔
  TEL: 0743-72-5423  E-mail: d-watanabe@bs.naist.jp

(2014年05月22日掲載)

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