卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -
多米田 悟司 さん
- 東海漬物株式会社
- 1999年度(修士) 形質発現植物学
私がバイオサイエンス研究科への入学を希望した理由は、
- 第一線で活躍している教官のもと、レベルの高い研究ができる
- 最新鋭の研究設備が整っている
- 入学後の基礎教育に力を入れている
ということをオープンキャンパスで知り、国内の大学院のなかでもっとも優れた場所と判断したからでした。
入学後の学生生活は想像以上にハードで、およそ3ヶ月間の基礎教育(講義と実習)の後、最後には厳しい試験が待ちうけていました。研究の基礎となる理論をしっかりとマスターした後は、自らの希望で研究室を選択します。研究室の選択には、これまで大学で何を学んできたのかということは関係ありません。とにかく好きな研究に対して専門知識を深めていくことができ、とても自由な教育と研究の環境が用意されています。
私は形質発現植物学講座を選択し、植物の研究を田坂教授、深城助手のもとで行いました。研究に対する教官の熱心なご指導と、恵まれた研究設備により、短期間ながらも多くのことを学ぶことができました。
修士過程で卒業した後は、食品メーカーであり、「きゅうりのキューちゃん」でお馴染みの東海漬物株式会社へ入社しました。当時、就職活動ではまだ大学院の知名度が低かったために苦戦を強いられましたが、大学院の教育内容、及び研究姿勢に会社から共感をいただくことができました。入社して6年目の現在では、生産工場の技術者として、主に工場の品質管理業務に携わっています。
バイオサイエンス研究科の修士過程は、企業での研究者、技術者を志望されている方においては、バイオサイエンスに関する基礎教養を身につける絶好のフィールドだと思います。また、修士過程をステップにして、より研究を深めたい方は博士過程への進学も可能です。是非、オープンキャンパスに参加していただき、バイオサイエンス研究科の魅力を体感してみてください。
【2006年01月掲載】