NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

小椋 義俊 さん

  • 宮崎大学フロンティア科学実験総合センター / 同大医学部、助手(兼務)
  • 2001年度(博士) 細胞遺伝学
小椋 義俊さんの近況写真

私は高校3年の前半まで料理人になるつもりだったので、受験勉強は全くしていませんでした。ところが、もともと生物が好きだった私は、ふと研究者になりたいと思い、受験勉強を始めてなんとか私立の大学に合格することができました。大学での研究は非常に興味深いものであり、卒業後も進学して研究を続けることにしました。しかし、他の多くの大学(特に私立大学)でも同じ問題を抱えていると思いますが、私の所属していた研究室では1人の教官に対して10人以上の学部生が付き、また、私は一期生だったので、大学院生の先輩も居ませんでした。このことから、大学院に進学しても十分な教育が受けられるだろうかという不安もあり、他大学への進学を決意しました。そのときに目をつけたのが、奈良先端大でした。1回目の入試には落ちましたが、2回目の試験に合格し、入学が叶いました。

講座配属では、希望していた講座に入ることはできませんでしたが、それはたいして重要なことではないことに直ぐ気づきました。大学院に入ったばかりの自分の少ない知識で選択した分野にこだわっても仕方ないと思ったからです。配属先の講座では、スタッフが充実しており、先輩も沢山いたので、様々な人の指導を受け、意見を聞くことができました。また、博士前期課程から自分自信で実験計画を立てる機会を与えてもらえたので、意欲的に研究を進めることができました。現在は、奈良先端時代とはまた少し異なる分野の研究をしていますが、大学院で得た知識や考え方は今でも非常に役立っています。就職の時にも、最初はボスドクから入りましたが、奈良先端出身者であることが有利に働いたと思います。また、奈良先端で磨かれた実力を認めて頂き、1年後には助手として採用してもらうことができました。研究者になりたいと思い立ってからここまであまりにも順調にことが運びすぎて少し怖いぐらいですが、何よりも人との巡り合わせが良かったのだと思っています。そういう出会いを作ってくれた奈良先端大に深く感謝しています。

【2006年01月掲載】

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